こどもというより、少年少女かな ?
『アトムの子ら』『殺す』『星界の紋章』
『占星師アフサンの遠見鏡』
『アトムの子ら』 |
ウェルマー .H .シラス / 早川書房
--- さわやか系SF代表 ---
50年以上前の作品で、作者はこれ一作のみで知られるらしい。
数年前まではほのぼのSFだったのに、今ではすっかり某教団事件のおかげで予言的SFとなってしまいました(怒)
社会に適応できない天才の子供達が集団生活をはじめるが、やがてマスコミとの軋轢を経て、外界との隔絶を誤りであると悟り、再び元いた生活の場へと戻って行く成長譚。
『殺す』 |
J.G.バラード / 東京創元社
--- 子供達は何処へ ---
イギリスのとある高級住宅地で大人が全員虐殺され、子供が全て行方不明になった、という一見ミステリーっぽい話だが、たぶん違う。「アトムの子ら」と打って変わって壮絶な話。多分日本でもこんな事件が起こると思う。
作者には「結晶世界」「太陽の帝国」「クラッシュ」などの著作がある
しかしこの邦題なんとかならんのかね‥‥‥。原題 RUNNING WILD。
『星界の紋章』 |
I, II, III
森岡浩之 / 早川書房
--- まったり進行中 ---
一見ジュニア小説だし、実際 A Boy Meets A Girl. なジュニア小説である。ただし舞台設定か実に周到。アーヴという人類の亜種とその銀河帝国、そして彼らの使う架空言語を作者は見事に作り上げた。
続編「星界の戦旗」刊行中。
『占星師アフサンの遠見鏡』 |
ロバート.J.ソウヤー / 早川書房
--- 恐竜 Love ---
人間ではなく、恐竜が知性を持った世界で、少年は世界の運命を知ってしまった、というお話。“恐竜ガリレオ少年”と訳者が言うのももっとも。途中でオトナになってしまうけれど(笑)
肩に力を入れずに愉しく読めるSF。
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